週刊ポスト

道路交通法はもちろん全国共通。だが、車の運転には“お国柄”を反映したローカルルールが数多くあり、毎日のように危険を生んでいる。たとえば、十字路では左折や直進が優先されるが、山梨県では対向車の有無にかかわらず右折車が突っ込む「山梨ルール」があると言われている。 そうした“独自ルール”をこれでもかと詰め込んだのが、愛知県名古屋市の道路で見られるという「名古屋走り」だ。ウインカーを出さずに進路変更、無理な割り込み。とくに『右折フェイント』なるものが有名だ。渋滞を避けるため右折車線を走行し、交差点直前で直進車線に戻るという“荒技”だ。黄信号どころか赤信号でも変わったばかりなら突っ込んでもOK、という荒い運転については、「黄色まだまだ赤勝負」なる「名古屋標語」もあるという。 JAF調査で「全般的に交通マナーが悪いと思う」で1位になった香川県(80%)では、踏切に入る前に一旦停止をしなくてもいいという「香川ルール」も横行している。